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R1200GS ADVENTURE+Slipscreen

そのコンビネーションはどうなのか? part_1

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と、いうことで、一泊二日の林道ラン込みの500キロ+で試してみました。

  •  by フリーランスジャーナリスト 松井 勉

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introduction

 もう10年になるバイク仲間であり遊び仲間である佐々木さんが、アメリカMachineartMoto社の製品のディーラーになると聞いたのは09年の梅雨になる少し前だった。聞けば取扱いアイテムは、BMWのR1200シリーズ用のシリンダーヘッドガード「X-Head」、それにR1200GS/R1200GS ADVENTURE用のショートスクリーン「Slipscreen」、それにF650/800GS(2シリンダー)用とR1200GS/R1200GS ADVENTURE用リアインナーフェンダー「MudSling」の3種しかないというじゃないですか。

 実際、現物を見せてもらうと、なるほど、デザインは秀逸、製造法も樹脂にしてしっかりとしたフィニッシュをもっている。佐々木さんが自分のADVENTUREにMachineartMotoの製品3点を取りつけた体験を聞いても、およそアフターマーケット物とは思えない完璧な組み付け寸法で純正品のようだ、という。穴位置を合わせるのに少し力を入れるとか、リーマーで少し穴を広げてみるとか「とにかく汎用品なんだから、四の五の言わずに工夫してね」という樹脂物パーツが多い中、これは凄いことだと思う。

 WEBをみれば、ブランドオーナーのセルビンスキー氏の思い入れ、それに着眼点からこの製品になったんだ、と納得できる。特にX-Headがアップデイトされ、現行がバージョン2.5だ、というストーリーもユーザーにとって、そして製品を作る側にとっても「確かなもの」をという、Win-Winの相関関係になるのだろう。物造りをする人の良心を感じる部分だ。 
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 そんな佐々木さんから「今度、Slipscreen付きADVENTUREを体験して意見を聞かせてほしい」と言われていた。すでに夏前にはADVENTUREのウリであるトールスクリーンから交換されていたから、乗る気になれば、何時でも出来たわけだが、気が付けばもう初冬。この時期になれば、ノーマルスクリーンが恋しくなるに決まっているし、まるで敵地に乗り込み、アウェー戦のリポートとなっても「やっぱりダメじゃん」的印象を与えるに過ぎないのでは? チャレンジャーだな、と内心思っていたのも事実。





 さてさて、そんな生真面目なリポーター精神を忘れてしまいそうになる仕掛けが実は今回のツーリングにはあった。佐々木さんはもちろん、山田純さんも一緒に走ることになった。純さんは僕の仕事上の大先輩でもあり、駆けだしのころお世話になっていた雑誌「サイクルワールド」で何度か仕事でご一緒させて頂いたほか、その後もメーカーの試乗会、取材撮影で出掛けた箱根で遭遇するなど、業界の大先輩/後輩という関係は当時も今も変わらない。バイタリティー溢れる行動力と質の高いリポートで、今なお遠い目標の人だ。

 そんな純さんとは、昨年開催された「GS TROPHY」でTeam Japanの共に一員としてミラノからサハラ砂漠の鳥羽口であるチュニジアまでF800GSで走る、という貴重な経験もした。大先輩と後輩の関係から、サハラを旅の友という関係にもなれた。

 折しも、今年の9月に、山田純さんと佐々木さんの3人で呑む機会があり、その時、4日と開けずに林道に行っているという純さんに「よし解りました。今年中に林道一発いきましょう」と、呑み屋話が具現化したついでにSlipscreenの味見もしてみましょう、となったのだ。佐々木さんはもう一台の愛車、R80G/Sに乗って行くという。こうして純さんのR1200GS、佐々木さんのビンテージGS、それにMachineartMoto製品を取りつけたGSの3台でのツーリングは決行された。すでに純さんのGSにもX-Headが取りつけられ、純さんからもしっかり評価をいただいた、と佐々木さん。これは僕なりにも評価をしてみたい。そう思うのでありました(この思いが後にとんでもないことに!)。

最初は? それが!?から!! へ。

 まず取りつけられた外観の印象から。ストックのADVENTUREが、燃料タンクの幅や左右に張り出したシリンダーとバランスするかのように高さのあるスクリーンで、全体の縦横比をバランスさせているように思える。それだけに、最初Slipscreenを取りつけた姿を見たとき、正直「足りない、何かが足りない」と思った。それは友人が、昨日まで長かった髪を突然角刈りにしてきたような一種の違和感でもあった。Slipscreenの高さは、インストルメントパネルの少し上という程度。ビキニカウルと呼ばれるもののスカイラインよりもさらに低い。しかし、しばらく見ていると、不思議なものでこれはこれで悪くない、と思えてくる。

cockpit.jpgslip_top.jpgすっきりとしたフロントビュー
 バイクに跨ってみる。ちなみに佐々木さんのADVENTUREのシートは、リアシートとの段差と前下がりの形状をフラットにするために、フロントシートには3センチあんこ盛り加工が施されている。シート高は高くなり、相対的にハンドルバーが低く感じられる、HP2ENDURO、はたまたXRやKTMの690ENDUROに跨ったかのようなスポーティーさを感じるのだ。そして複雑なプレスラインを持つノーマルスクリーンの歪みがある風景を嫌って、姿勢正しくスクリーンの上から前方を見ることになる何時もとは違って、Slipscreenは普通のポジションですでに直近の路面が確認できる。これは心理的にラクである。まるで全長の短いバイクに乗り換えたような印象だ。

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